アメリカ人が今アメリカを知るために読んでいる一冊「ヒルビリー・エレジー」
著者は「ラストベルト」(さび付いた工業地帯)
と呼ばれるオハイオ州の出身の弁護士です。
著者は親戚も含め白人労働者階級。
そんな環境で過ごした著者が、かつて鉄工業で栄えた
「ラストベルト」の衰退、地域の人々の世界を描く、
自伝兼文化論となっています。
実は彼ら白人労働者階級は
トランプ大統領の強固な支持基盤といわれています。
トランプ大統領誕生のニュースは世界を驚かせました。
なぜ、彼らはトランプ大統領を支持したのか。
世界中のエリートがこぞってこの本を読んでいます。
その証拠に、
・タイム誌「トランプ氏の勝利を理解するための6冊」に選定。
・発売以降半年以上にわたり「New York Times」のベストセラーリスト入り
・World Economic Forumが選ぶ「影響力のある人たちが選ぶ読むべき本10選」の4位にランクイン
ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち
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J.D.ヴァンス
光文社
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日本で生まれて、日本で育った、という日本人からしたら、
アメリカは人種で社会階層が分かれていて、
白人が社会階層の一番高いところに位置している。
その下にアジア系とか、ヒスパニックとか、黒人系とか
いろんな人とたちがいるというぐらいのイメージだと思うんです。
そうなると、彼ら白人労働者の存在って、
すっぽり抜け落ちちゃうんですよね。
それが、僕みたいな一般的な日本人だけでなく、
世界中のエリートも、はたまたアメリカの知的労働者階級も、
しっかりと存在を認識できていなかった。
それがトランプ大統領誕生が、
世界に「衝撃」として伝わったのではないでしょうか。
言っても僕も当時びっくりしましたし、
この本も当然知りませんでした。
でもこの本読むと、本当によくわかるんですよ。
トランプ大統領の支持につながる
彼らの思いや、日常が。
社会、世間に踊らされないためにも、
世界の人々に対する正しい認識は必要です。
世界の流れ読み間違えないためにも、
教養として必読です。